ひどい大人ニキビを治すための方法と薬・漢方薬について

大人ニキビの状態がひどくなると憂鬱になり、外出することさえ億劫になってしいますよね。

大人ニキビがひどくなった時には、早く治したいと思っているけれど、どんな方法があるのか心配している人に、今回は、ひどい大人ニキビを治すための方法と薬についてお伝えします。

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ニキビって何?

ひどい大人ニキビを治すための方法と薬についてお伝えする前に、ニキビについて知っておきましょう。

ニキビは誰にでもできる皮膚疾患の一つで、一般的には青年期にできるブツブツとした吹き出物をいいます。

成長期の10代のニキビを「思春期ニキビ」といい、大人になってできるニキビを「大人ニキビ」と呼んでいます。

しかし、医学では、「尋常性ざ瘡」という保険診療で治療ができる皮膚の病気になります。

思春期ニキビに比べて、大人ニキビは治りが悪かったり、同じ場所に繰り返しできたりするのが特徴です。

どのようにしてニキビができるの?

昨日までは顔になかったニキビが、翌朝起きたらポツンと現れることはよくあることですね。しかし、ある日突然、ニキビができるのではなく、段階を踏みながら顔に現れます。

では、どのようにしてニキビが顔に現れるのでしょうか。

人間の皮膚は、通常28日周期で生まれ変わりますが、体質や加齢によって30~35日周期になる人もいます。

この肌周期を「ターンオーバー」と言います。このターンオーバーが乱れた場合に、古い角質が肌に残り毛穴を詰まらせます。顔の常在菌であるアクネ菌がこの毛穴詰まりを餌として増殖することによって、毛穴が炎症を起こしてニキビができます。

ニキビの種類とは?

ニキビには状態によって、次の種類があります。

  • 微小面皰…肉眼では分かりにくい毛穴詰まりの状態。
  • 白ニキビ…閉鎖面皰(へいさめんぽう)といわれ、毛穴が閉じたままで毛穴詰まりを起こしている状態。
  • 黒ニキビ…開放面皰(かいほうめんぽう)といわれ、毛穴が開き中の老廃物が酸化している状態。
  • 赤ニキビ…アクネ菌の増殖によって、白ニキビが赤く炎症を起こした状態。
  • 黄ニキビ…赤ニキビが膿を持った状態。
  • 紫ニキビ…ニキビが囊腫や硬結した状態。
  • ざ瘡瘢痕、シミ…ニキビのクレーター化や色素沈着が起きた状態。

ガイドラインによるニキビの重症度とは?

自分のニキビの状態が確認できたら、今度はニキビの重症度についてみてみましょう。

皮膚科で治療を行う場合には、尋常性ざ瘡の重症度によって治療法が分かれますので、自分のニキビの状態をチェックしてみましょう。

通常のニキビは、白ニキビや赤ニキビ、黄ニキビが入り混じって顔に出現していますが、ガイドラインでいう「炎症性皮疹」は、赤ニキビと黄ニキビの状態を指しています。

  • 軽 症:片顔に炎症性皮疹が 5 個以下
  • 中等症:片顔に炎症性皮疹が 6 個以上 20 個以下
  • 重 症:片顔に炎症性皮疹が 21 個以上 50 個以下
  • 最重症:片顔に炎症性皮疹が 51 個以上

いかがでしたか。自分のニキビの重症度は確認できましたでしょうか。

自分のニキビの状態を知る

ニキビの種類と重症度を見てきましたが、今のあなたのニキビの種類と重症度はどうですか。大人ニキビを治すには、先ず自分の大人ニキビの状態を知ることが重要になりますので、再度確認してみましょう。

ひどい大人ニキビとは

では、重症度からみるひどい大人ニキビとはどのような状態のニキビをいうのでしょうか。

上記のガイドラインを見ていただくと分かるように、片顔に6個以上20個以下のニキビがあるとかなり広範囲にわたりニキビが散在している状況です。

そのため、ひどい大人ニキビとは中等症以上の状態になるニキビだといえます。

大人ニキビを治す方法とは?

次に、大人ニキビを治す方法について見ていきましょう。

大人ニキビを治す方法には、自分で行うセルフケアと皮膚科で治療を受ける方法の2種類があります。

セルフケアには、ドラックストアや薬局などで販売されている市販薬による塗り薬で治すことがメインとなります。一方、皮膚科で治す方法には、保険診療の範囲内で行う治療法と自由診療による治療法があります。

では、ひどい大人ニキビを治すには、どの方法が適切なのでしょうか。

まず、セルフケアから見ていきましょう。

セルフケアで大人ニキビを治す方法

大人ニキビを治す塗り薬の種類については、次のようなニキビ治療薬があります。

消毒薬配合の塗り薬【オロナインH軟膏】

オロナインの主成分は、殺菌効果のある消毒液の一つの「クロルヘキシジングルコン酸塩」です。それに添加物を配合することで使いやすくした「皮膚用抗菌軟膏剤薬」です。

オロナインは、ジュクジュクやただれがおきていない皮膚疾患に効果があります。

  • 効果のあるニキビ…初期の赤ニキビ、黄ニキビになる前の赤ニキビ
  • 使用できないニキビ…広範囲に広がった赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビ

抗生物質とステロイド剤配合の塗り薬【テラ・コートリル軟膏a】

テラ・コートリル軟膏aは、抗生物質の「オキシテトラサイクリン塩酸塩」とステロイド剤の「ヒドロコルチゾン」を配合した化膿性のある皮膚疾患治療薬です。

抗生物質の殺菌作用とステロイド剤の抗炎症作用で、ニキビを改善します。しかし、テラ・コートリル軟膏aの薬剤文書には、「顔面には、広範囲に使用しない」と明記されていますので、広範囲の赤ニキビには使用できません。

また、抗生物質を長期間使用すると耐性菌ができますので注意が必要です。

  • 効果のあるニキビ…初期の赤ニキビ、黄ニキビになる前の赤ニキビ
  • 使用できないニキビ…広範囲に広がった赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビ

殺菌消毒剤と非ステロイド性消炎鎮痛剤配合の塗り薬【ペアアクネクリームW】

大人ニキビの症状を悪化させているアクネ菌の殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールと大人ニキビの抗炎症作用のあるイブプロフェンピコノールを配合したニキビ治療薬です。

  • 効果のあるニキビ…白ニキビ、黄ニキビになる前の赤ニキビ
  • 使用できないニキビ…広範囲に広がった赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビ

セルフケアの塗り薬を見てきましたが、市販薬の塗り薬には、長く使用できない薬や広範囲に塗れない薬、膿を持った黄ニキビには使用できない薬がメインとなっています。

そのため、ひどい大人ニキビを治す方法では、セルフケアで行う方法は不向きといえます。

このため、ひどい大人ニキビを治す方法には、皮膚科で行う治療が適切であるといえますね。

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皮膚科で大人ニキビを治す方法:保険診療

皮膚科で大人ニキビを保険診療で治す方法には、薬剤療法、処置、注射による治療になります。

薬剤療法には、飲み薬と塗り薬の2種類がありますので、どの様な作用のある薬が処方されるのか説明していきます。

飲み薬

内服薬の治療には、抗生物質、ビタミン剤、漢方薬の飲み薬が処方されます。

【抗生物質】

商品名:ビブラマイシン、ミノマイシン、ルリッド、ファロム、クラリス、クラリシッド、ダラシン、フラジールなど

  • 効能・効果:抗生物質の殺菌作用によってアクネ菌の炎症を抑えニキビを改善します。耐性菌ができるリスクがあるので、長期間の服用はできません。

【ビタミン剤】

  • ビタミンB2(ハイボン、フラビタン、FAD)

皮膚や粘膜を正常にたもつ働きをし、肌荒れやニキビを改善します。

  • ビタミンB6(ピドキサール、リン酸ピリドキサール)

皮膚や粘膜を正常に保ち、肌荒れやニキビを改善する他、神経や血液にも関与するため貧血や末梢神経病気の時にも処方されます。

  • ビタミンC(アスコルビン酸、シナール)

水溶性ビタミンで、皮膚や骨、コラーゲンの生成の働きに関与して、体の抵抗力を高めます。また、抗酸化作用によりシミを抑制する働きもあります。

シナールは、ビタミンCとB5(パントテン酸)を配合したビタミン剤です。

  • ビタミンE(ユベラ)

血行を良くする働きのあるビタミンEは、脂溶性ビタミンで動脈硬化を防ぐ働きもあります。

【漢方薬】

現在の皮膚科でのガイドラインでの漢方薬の位置づけは、抗生物質やビタミン剤、外用薬、処置治療などで効果がなかったり、服用や使用ができなかったりする場合に限られる処方となっています。

推奨されている漢方薬は、以下の3点になります。

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)

  • 効能・効果:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性化したニキビ

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)

  • 効能・効果:とがって化膿している首から上の赤ニキビ、 顔面・頭部の皮膚湿疹

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)

  • 効能・効果:赤くて化膿している湿疹や皮膚炎 、蕁麻疹

外用薬

外用薬の治療には、抗生物質、レチノイド製剤、過酸化ベンゾイル製剤などがあり、ニキビの症状に合わせて医師が処方します。

【外用抗菌薬】

外用抗生物質製剤

  • 商品名:ダラシンTゲル、ダラシンTローション(クリンダマイシン成分)、アクアチムローション(ニューキノロン系)

 

  • 効能・効果:抗菌作用と抗炎症作用で、炎症を起こす原因であるアクネ菌を殺菌し、ニキビの炎症を鎮める治療薬です。中でも ダラシンTはニキビに特化した抗菌外用薬で、赤ニキビに対し皮膚科では良く処方されます。しかし、抗生物質配合なので。耐性菌ができるリスクがあるために、長期間の使用には注意が必要です。

レチノイド製剤《尋常性ざ瘡》治療剤

  • 商品名:ディフェリンゲル(アダパレン成分)
  • 効能・効果:ビタミンA誘導体の塗り薬。皮膚の角化を抑制しながら、毛穴の詰まりを防ぎ、面皰(白にきび)を抑制する作用がある塗り薬で、ニキビ治療と予防に効果があります。

過酸化ベンゾイル製剤《尋常性ざ瘡》治療剤

  • 商品名:ベピオゲル2.5%
  • 効能・効果:抗菌作用と角質層剥離作用があり、ニキビを殺菌し、ニキビをできにくくする塗り薬です。2015年4月から保険診療の適応になりました。接触性皮膚炎の症状が起こることがあるので、治

療中には注意が必要です。

過酸化ベンゾイル製剤+グリタマイシン(抗生物質)配合製剤《尋常性ざ瘡》治療剤

  • 商品名:デュアック配合ゲル

 

  • 効能・効果:ニキビの有効成分が2種類配合された塗り薬。殺菌作用と角質剝離作用、アクネ菌の増殖を抑制する作用で、ニキビ治療と予防ができます。しかし、抗生物質が配合されているので、長期間使用することによって、耐性菌となるため注意が必要となります。2015年5月に保険診療が適応された外用薬です。

酸化ベンゾイル製剤+アダパレン配合製剤《尋常性ざ瘡》治療剤

  • 商品名:エピデュオゲル
  • 効能・効果:皮膚の角化を抑制しながら、毛穴詰まりを防ぐ効果のある製剤と抗菌作用と角質層剥離作用がある製剤の配合で、ニキビを殺菌し、ニキビをできにくくする塗り薬です。
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美容皮膚科などで大人ニキビを治す方法:自費診療

保険診療の範囲内の治療には、ある程度の制約がついてしまいます。そのため、時として大人ニキビが治らない場合があります。

そのような時には、美容皮膚科へ行く方法もありますが、美容目的の治療がメインであるために、自由診療になり支払う費用が高くなります。

自由診療で行う大人ニキビの治療は、薬剤療法、機器による療法、注射療法になります。自由診療の薬剤療法は次の2点の飲み薬になります。

【飲み薬】

イソトレチノイン製剤(ロアキュテイン、ロアキュタンなど)

ビタミンA誘導体を含む皮脂分泌や角化の抑制をする飲み薬になります。この薬は、日本では、認可されていません。

また、非常に副作用が強い薬なので、硬結などしている重症度のニキビの治療にのみ使用されています。

ホルモン治療薬(スピロノラクトン、アルダクトンA、アポラスノン)

これらの薬は高血圧症の治療に用いる飲み薬ですが、男性ホルモンの分泌を抑制する作用によって、ニキビを改善します。

しかし、生理が止まることもあるので、低容量ピルを併用することがあります。

まとめ

「ひどい大人ニキビを治すための方法と薬について」をお伝えしましたがいかがでしたか。

大人ニキビがひどくなった時には、市販されているニキビ治療薬では限界があるために、皮膚科で治す方法が最適です。

また、自由診療で処方される薬は副作用が高く費用もかかります。このため、大人ニキビができた時は、症状がひどくならないうちに、皮膚科を受診して早めに大人ニキビを治しましょう。

また、皮膚科で大人ニキビを治す方法は、対処療法に過ぎませんので、スキンケアや食生活にも気をつることをおすすめします。

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